四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)

一般的に、40歳以上の人々に発生しやすいことから「四十肩(しじゅうかた)」や「五十肩(ごじゅうかた)」と呼ばれるようになりました。

ただし正確な医学用語ではなく俗称であるため、医療現場では肩関節周囲炎という名称が使用されます。

また、肩関節の関節包や滑液包(肩峰下滑液包を含む)の炎症のほかに、上腕二頭筋長頭腱炎、石灰沈着性腱板炎、肩腱板断裂などがあります。

肩関節周囲炎の症状

  1. 肩の痛み: 肩関節周囲炎では、肩の周囲の組織や筋肉が炎症を起こすため、持続的な肩の痛みが生じます。この痛みは日常の動作や活動を制限し、特に肩を使う動作や上体を動かす際に痛みを感じることがあります。
  2. 肩の可動域の制限: 肩関節周囲炎では、炎症により肩の可動域が制限されることがあります。肩を上げたり回したりする動作が制限されるため、腕を上げたり物を取ったりする動作に支障をきたすことがあります。
  3. 日常生活動作の制約: 肩関節周囲炎による痛みや可動域の制限により、日常生活の様々な動作に制約が生じます。例えば、洗濯物を干す、鞄を持つ、車の運転、掃除などの動作が難しくなることがあります。
  4. 睡眠の妨げ: 肩関節周囲炎による肩の痛みや不快感は、寝るときに特に問題となることがあります。横になる際や寝返りを打つ際に痛みが増し、快適な睡眠を妨げることがあります。
  5. 日常的なストレス: 慢性的な肩の痛みや制限は、日常生活においてストレスを引き起こす要因となります。肩の痛みや制限が持続することで、活動や仕事への集中力や生活の質が低下することがあります。

日常生活での制限

  • ジャケットの袖を通すのがつらい
  • 頭上の棚から物を取るなどの動作が困難
  • 買い物袋やカバンを持ち運ぶことができない
  • 夜中にズキズキ痛い
  • 寝返りをうつと痛みで目が覚める
  • 髪をシャンプーをする時に手が髪に届かない
  • ブラジャーの留め具やエプロンを後で結ぶのが困難
  • 背中をかく時に手が後に回らない

四十肩・五十肩の治療法

一般的な四十肩・五十肩の治療法

痛みが強ければ消炎鎮痛剤の内服や注射

マッサージ、電気刺激などの物理療

運動療法を行い肩の可動域を向上させ、筋力や安定性を強化

鍼灸での四十肩・五十肩の施術法

一般的には四十肩や五十肩は肩の周りのツボを使い、筋肉を緩め血流を改善させることで肩の可動域の改善を促します。

四十肩や五十肩は一度かかると治るまでに何年もかかったとか、施術を受けても直ぐに戻ってしまうと聞いたりします。

これは、他に原因となる場所があると考えます。

当院での四十肩・五十肩の施術法

当院では四十肩や五十肩の原因となる場所は、背中や腰、足首や手首の周りにあると考えています。

肩関節は曲げたり伸ばしたりだけでなくぐるぐる回せる自由度があるために、一度痛みがでると安定させるのが難しい印象があります。

肩だけでなく他の関連する場所もチェックすることによって体の機能回復を図っていきます。